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相続 土地 分割 売却に関する不動産売却のプロが教える!3つの分割手法と損をしない売却の段取り

掲載日 : 2026/02/05

相続土地の分割と売却の基本:損をしないための第一歩

相続した土地を分割して売却する際、多くの相続人が「どのように分けるのが公平か」「最も高く売れる方法は何か」という課題に直面します。特に岡山県外にお住まいで、地元の土地勘がないまま手続きを進めるのはリスクが伴います。

実際のご相談では、分割方法の選択ミスにより、土地の価値を大幅に下げてしまうケースが少なくありません。本記事では、相続不動産売却の専門家が、実務上の判断ポイントをQ&A形式で詳しく解説します。

Q1. 相続した土地を複数の相続人で分けて売るには、どのような方法がありますか?

【結論】主に「現物分割」「換価分割」「代償分割」の3通りがあり、売却を前提とするなら「換価分割」が最もスムーズです。

実際のご相談では、土地を物理的に切り分ける現物分割を希望される方が多いですが、分筆によって接道状況が悪くなり、資産価値が下がるリスクがあります。

  • 換価分割:土地を売却して現金化し、その現金を相続人で分ける方法。
  • 現物分割:土地を複数の区画に分筆して、各相続人が所有する方法。

一方で、特定の相続人が土地を引き継ぎ、他の相続人に現金を支払う代償分割もありますが、これには引き継ぐ側に十分な資金力が必要です。

Q2. 土地を分筆(分割)して売却する場合、どのような費用や手間がかかりますか?

【結論】測量費用、登記費用、そして境界確定のための隣地所有者との立ち会いが必要になります。

実務上よくあるケースとして、境界杭が見当たらない、あるいは隣地所有者が遠方にいて連絡が取れないといった理由で、売却の段取りが大幅に遅れることがあります。

  • 確定測量:土地の境界を確定させるために数十万円単位の費用がかかります。
  • 分筆登記:法務局への申請が必要で、土地家屋調査士への依頼が一般的です。

ただし、弊社による「直接買取」を選択された場合、現状のまま引き受けることが可能なケースもあり、手間とコストを大幅に削減できるメリットがあります。

Q3. 岡山県にある相続土地を、県外に住んだまま売却することは可能でしょうか?

【結論】可能です。郵送やIT重説、代理人制度を活用することで、現地に一度も来ることなく売却を完了できます。

これまで多くの相続不動産のご相談に関与してきた中で、遠方の相続人様にとって最大の壁は「現地の管理」と「信頼できる業者の選定」です。

  • 郵送契約:契約書類を郵送でやり取りし、司法書士が本人確認を行います。
  • 管理代行:売却までの間の草刈りや状況確認を弊社がワンストップで行います。

一方で、農地(田・畑)の場合は農業委員会の許可が必要になるなど、地域独自の運用ルールがあるため、岡山県内の実務に精通した業者への相談が不可欠です。

Q4. 相続した農地(田・畑)を分割して売却する際に注意すべき点は何ですか?

【結論】農地法による制限があるため、勝手に分割して宅地として売ることはできません。

実務で誤解されやすいポイントですが、相続したからといって自由に売れるわけではなく、農地転用許可を得るか、農家資格を持つ人に売る必要があります。

  • 立地要件:市街化区域内であれば転用は比較的容易ですが、調整区域内は厳格です。
  • 面積制限:分筆後の面積が一定以下になると、農地としての売買が困難になる場合があります。

農地は放置すると固定資産税や管理負担が増すため、早めに「買取査定」を行い、早期売却の可能性を探るべきです。

Q5. 共有名義で相続した土地を、自分の持分だけ売却することはできますか?

【結論】法律上は自分の持分のみの売却が可能ですが、実務上、第三者に持分だけを買ってもらうのは極めて困難です。

実際のご相談では、他の共有者との意見が合わず、自分の持分だけを現金化したいという要望をよく伺いますが、一般の買い手が付くことはまずありません。

  • 共有者全員の同意:土地全体を売却するには、全員の承諾が必要です。
  • 持分買取:専門の業者に持分のみを買い取ってもらう方法もありますが、価格は大幅に下がります。

状況が複雑化する前に、相続人全員で話し合い、一括で売却して「換価分割」を行うのが、最終的に全員が手にする金額を最大化する近道です。

Q6. 相続土地を「仲介」で売るのと「買取」で売るのでは、どちらが良いですか?

【結論】時間をかけても高く売りたいなら仲介、早期の現金化や手間を省きたいなら買取が適しています。

これまで多くの相続不動産のご相談に関与してきた中で、相続税の支払いや遺産分割協議の期限が迫っている場合は、確実な「買取」が選ばれる傾向にあります。

  • 仲介:市場価格で売り出しますが、買い手が見つかるまで数ヶ月〜数年かかることもあります。
  • 買取:弊社が直接購入するため、最短数日で現金化が可能。契約不適合責任も免除されます。

特に古い戸建てや境界不明の土地、農地などは、仲介では敬遠されやすいため、プロの買取査定を一度受けておくことを推奨します。

Q7. 相続不動産の売却で、税金を安く抑えるための特例はありますか?

【結論】「相続空き家の3,000万円特別控除」や「取得費加算の特例」が適用できる可能性があります。

実務で誤解されやすいポイントですが、これらの特例には「相続開始から3年以内」などの厳格な期間制限や、建物の耐震基準などの要件があります。

  • 3,000万円控除:一定の要件を満たせば、売却益から最大3,000万円を差し引けます。
  • 取得費加算:支払った相続税の一部を、売却時の経費(取得費)に含めることができます。

ただし、制度と現場運用のズレが生じやすい部分でもあるため、売却の段取りを始める前に、必ず個別事情を踏まえた専門家への相談が必要です。

Q8. 土地の売却査定を依頼する際に、最低限用意しておくべき書類は何ですか?

【結論】「登記識別情報(権利証)」「固定資産税の納税通知書」「地積測量図」の3点があると査定がスムーズです。

実際のご相談では、これらの書類を紛失されているケースも多いですが、権利証がなくても司法書士の手続きによって売却自体は可能です。

  • 納税通知書:土地の評価額や面積を特定するために最も手軽な書類です。
  • 公図・測量図:法務局で取得可能ですが、古い図面だと現況と異なる場合があります。

書類が不足していても、弊社にて調査を代行することが可能ですので、まずは現時点でお手元にある情報だけでご相談いただいて問題ありません。

Q9. 相続した土地に古い家が建っている場合、解体してから売るべきでしょうか?

【結論】ケースバイケースですが、基本的には解体せずに「現状渡し」での査定をまず検討すべきです。

実務上よくあるケースとして、良かれと思って解体したものの、更地にすることで固定資産税が最大6倍に跳ね上がり、売却が長引いて維持費に苦しむ方がいらっしゃいます。

  • 解体更地渡し:買い手が見つかりやすいメリットがありますが、解体費用が先行します。
  • 古家付き売却:解体費用を売主が負担せず、現状のまま引き渡す方法です。

弊社の買取であれば、建物の有無にかかわらず一括で査定・引き取りが可能ですので、無駄な出費を抑えて資産を整理することが可能です。

まとめ:適切な分割と早期の査定が成功の鍵

相続した土地の分割と売却は、単に「分ける」だけでなく、その後の税金、管理負担、そして親族間の公平性を総合的に判断しなければなりません。岡山県内の不動産事情、特に農地や遠方物件の扱いには、現場での経験に基づいた判断が不可欠です。

相続状況、名義、共有、物件種別(農地等)によって最適な判断は大きく異なります。まずは現状を整理し、専門的な視点からのアドバイスを受けることが、トラブルを未然に防ぐ唯一の方法です。最終的な判断は、必ず個別事情を踏まえた検討・相談を行った上で進めてください。

関連する詳しい情報はこちらのブログ一覧もご参照ください。

監修者プロフィール

本記事は、フォーシーズン株式会社が監修しています。 相続による資産処分(農地・田・畑・戸建住宅・宅地・マンション)から、売却査定・買取査定・即現金化まで、岡山県内不動産の実務支援を行っています。

他府県在住で岡山県にある資産を処分したいケースなど、 「現場で実際に起こること」を前提とした支援を行っています。 状況に応じて、仲介・買取・手続きの進め方を整理し、段取りの詰まりどころを減らす実務提案を重視しています。

  • 荒木隆正(代表取締役):業界歴31年・取引実績2300件超
  • 菊池貴也(取締役(開発事業部部長)・宅地建物取引士):業界歴21年・取引実績150件以上
  • 水嶋章人(取締役(仲介事業部長)・宅地建物取引士・FP2級・賃貸不動産経営管理士):業界歴12年・取引実績500件以上

【取材掲載】 荒木隆正:https://www.hakka-japan.com/post/4seasons 水嶋章人:https://wakusuma.com/magazine/column/worker/2024-0621/ https://wakusuma.com/magazine/column/worker/2024-0603/ https://wakusuma.com/magazine/column/worker/2024-0611/

制度の解説にとどまらず、 「このケースではどう判断すべきか」 「どこで手続きが止まりやすいか」 といった実務上の判断ポイントを重視した情報提供を行っています。